
独学でイラストレーターになるにはどうすればいいんだろう?



そもそも独学でイラストレーターになることってできるのかな?
これまでイラストレーターとして活動してこなかった人の中には、このように考える人もいるかもしれません。結論からいうと、独学でイラストレーターになることは可能です。
独学でイラストレーターになることは可能!



実際、私も独学でイラストレーター になったクチだよ!
独学でイラストレーターになる方法はとてもシンプルです。 具体的には以下の2つのステップだけ。
- 独学でイラストを上達させる。
- 営業して仕事を取る。



簡単に言うけど、そんなに簡単なことではないよね…



いやいや、やるべきことが決まってるっていいことだと思うよ。
イラストレーターになるために、特定の資格か何かこれという方法があるわけではありません。独学でイラストレーターになりたいのであれば、とにかく「イラストを練習して営業をかけて仕事をとる」という方法が近道です。。
とは言え、独学でイラストレーターを目指す場合には挫折しやすかったり、効率が悪いといったデメリットもあります。人によってはスクールを利用したほうがお得ということもあります。
そこで、この記事では独学でイラストレーターになる方法や独学でイラストレーターを目指すメリットデメリットなど、以下の内容を詳しく解説して行きます。
- 独学でイラストを学ぶ方法とは?
- イラストレーターとして仕事をとる方法
- プロのイラストレーターになるのにどれくらいかかる?
- 独学でイラストレーターを目指すメリット
- 独学でイラストレーターを目指すデメリット
- こんな人はスクールを利用すべき特徴4選
この記事を読んでいただくことで、独学でイラストレーターになる方法やメリット、デメリットをすべて理解できます。ぜひこの記事を参考に、独学でイラストレーターを目指してみてください!
ライターのプロフィール


イラストを独学で学ぶ方法とは?
冒頭で、独学でイラストレーターを目指すには「練習」と「営業」が必要だということをお話ししました。
この章では、どうやってイラストを独学で学んだらいいのかを詳しく解説して行きます。具体的には以下の5つについて紹介して行きますね。
- デザインソフトを学ぶ。
- 好きなイラストを模写する
- できるだけ毎日描く
- 大作とカットの両方を練習する
- YouTubeで描き方を学ぶ
デザインソフトを学ぶ
まずは、イラストを制作するためのデザインソフトのスキルを身に付けましょう。デザインソフトはAdobe PhotoshopやAdobe Illustoratorなどのことです。



デジタルのソフトって苦手なんだけど、絶対にやらなくちゃダメなの?



苦手なのはわかるけど、習得した方が圧倒的に有利だよ。
最近では納品は、デジタルデータで行われることが一般的となっています。レイアウトをしたり、後から手を加えたりする場合にデジタルソフトの方が圧倒的に作業が早く済むためです。



アナログで描いたものを、パソコンに取り込んでデータ化するのでは駄目なの?



そういったやり方をする人が全くいないわけではないけど、後からの修正を考えると、もともとデータで作った方が圧倒的に早いよ。
もちろん、もともとアナログイラストを書いていた人やクリエーターとして名前をが知られている人であれば、問題ないかもしれません。実際に大御所と言われているイラストレーターの中には、アナログにこだわっている方がいるもの事実です。
しかしこれからイラストレーターを目指すという人は、ほぼ100%デジタルスキルがないと難しいと言っても過言ではありません。
これからのイラストの仕事はデジタルスキルがないと無理!



私も元々デジタルソフトはそれほど得意ではなかったけど。覚えてしまうとすごく便利だよ!
例えば、私も登録しているイラスト団体の「イラストレーターズ通信」では、応募条件に「Adobe PhotoshopとAdobe Illustoratorのスキルがあること」が求められています。



えっ! そんなに必須のスキルなんだねー



難しくても練習した方がいいよ!
実際凄く便利だしね
好きなイラストを模写する



具体的にイラストを上達させる方法って何があるの?



好きなイラストレーターのイラストや、こういうイラストを描きたいっていうのを模写するのがおすすめだよ
イラストを練習するといっても、なかなかどうやっていいのか分からないという人もいるかもしれません。そんなときにおすすめなのが、好きなイラストレーターのイラストを模写するという方法です。
好きなイラストを模写してみると、見ているだけの時とは違った発見があります。
例えば、色の塗り方や線の引き方など。模写をすることでそのイラストの構造が理解できたり。自分のイラストを書くとき参考になったりします。



でも模写をしてしまうと、そのイラストのタッチに似すぎてしまうことってあるんじゃないの?
模写をしてイラストを描いていると、オリジナリティーが失われるのでは? と心配する人もいるかもしれません。
しかし正直に言って、うまい人のイラストを真似することでその人と全く同じに描けると思ったら大間違いです(笑)。



そんなに簡単にその人とそっくり同じイラストを描けるようになったら、誰も苦労はしません…
実際には模写したイラストの要素を取り込みつつ、自分のオリジナリティを確立したイラストを制作できるようになります。
ただし、注意点としてはうまい人のイラストを模写するという点です。
例えば作家性の高い絵を模写してしまうと、確かにその人のオリジナリティーをそのままコピーするような形になってしまう可能性は高くなります。
模写をする場合には雰囲気や世界観が好きと言うよりは、自分に弱い所を伸ばすという意味で模写をすることがおすすめです。
できるだけ毎日描く
少しずつでもいいので、できるだけ毎日書くようにしましょう。そうすることでイラストを描く習慣が身につくためです。
どうしても忙しい時には、毎日描くということができないかもしれません。しかし、毎日描いているとそれが癖になって継続的に書き続けるということができるようになってきます。



平日は忙しいから、週末にまとめて練習したいんだけど…



いくら忙しくても始めてしまえばノッてきて、結構はかどったりもするもんだよ
実は、もともと人間は心理学的に「始めるのが難しくて、継続するのは簡単」という傾向があることは実証されています。
イ・ミンギュの書籍「後回しにしない技術」によると。「何かやりたいことがある場合は、始めさえすればそれがきっかけとなって続けることは難しくなくなる」といっています。
人間の脳は体がいったん動き始めると、止まるにもエネルギーを消耗するため、していることを続けるのが合理的だと判断するのだという。だから、やりたくないことでもいったん進めみ始めれば、脳が刺激を受け、たちまちそのことに集中するようになるのだ。
小説家のアン・ラモッド(Anne Lamott)はこうアドバイスしている。
「小説を書きたければ、とにかくパソコンのキーボードを叩け」
デタラメな文章が出来上がるかもしれないが、それは全く問題にならない。なぜならどんな文章になるかを考えずに、思いつくままキーを打っていれば、いつか自然に本当に描きたかったことが書けるからだ。
イ・ミンギュ「後回しにしない技術」
これはイラストの制作にも当てはまると思います。
忙しかったりちょっと億劫だなと思っている時でも、とりあえずペンを持って描いてみる。そうすることでむしろ辞める方が難しくなったり、ついつい描き続けてしまうことがあるのです。
そういったことを毎日続けていると、週末にはまとめて練習をするといったルーティンも取りやすくなります



そう思って仕事の後に書いてみたけど、全然乗らなかったよ…



それでも、やったことのデメリットってなにもないよね!
何かを始めたい人にはは、この「後回しにしない技術」という本はとてもおすすめです。
始めたことがなかなか続かないなあと思っていたり、始めること自体が難しかったりする人は、ぜひこの本を読んで参考にしてみてください。
一枚絵とカットの両方を練習する
イラストを練習する時には、一枚絵とカット(小さなイラスト)の両方を練習するのがおすすめです。



一枚絵? カットとは?







背景とキャラクターなどが配置されて一枚で完結されているのが「一枚絵」、背景がなくキャラのみのことを「カット」ということが一般的だよ
よくイラストレーターを目指している人の中に「毎日カットを書いて毎日SNSに投稿する」と宣言して実行している人がいます。それ自体は全く問題はありませんが、イラストの上達させるという意味ではちょっと疑問が残ります。



なんで? 毎日書いてるんだからいいんじゃない?



小さなイラストを書くっていうのは、あまり実力が向上するとは思えないんだよね…
描き込みが多かったり構図が難しかったり時間がかかる一枚絵を時間をかけて制作することで、実力は向上して行きます。パッとかけるものだけ描いていても、イラストはうまくなりません。
もちろん、常に大がかりな一枚絵だけ描けばいいというわけではありません。なぜならイラストレーターとして仕事を受ける際、一番初めは小さなカットを請け負うと言うことが多いからです。



小さなカットを描く技術を磨きながら、一枚絵を制作して幅広い表現力を付けるというのが理想です!
YouTubeで描き方を学ぶ
イラストを練習する時には、Youtubeを利用するのがとてもおすすめです。 YouTubeにはイラストの描き方を解説した動画がすごくたくさんあります。



実際、私もYouTubeでイラストの描き方をかなり学んだよ
私は比較的、海外のYouTubeを参考にしました。
例えば…
このクリエイターは、iPadのProcreateというアプリのブラシを販売している方で、販売ブラシ経由で存在を知りました。いろいろなイラストの描き方が書いてあって、可愛いしとても参考になりました。
アカデミー賞の短編アニメーション賞にもノミネートされたアニメーションスタジオ、トンコハウスのtipsです。短い動画が多いのですが、技術が高く参考になることが多いのでおすすめです。
イラストのタッチは全く違うのですが人間の人間の体の構造がよくわかり、参考になった動画です。こういった基礎のような動画もかなり多いです。



こうした基礎的なものは、デフォルメする絵を書く場合にもとても参考になります
日本のYouTubeは比較的アニメ系が多いのですが、実は私はアニメ系のイラストも書いているのでたまに参考にしています。
アニメ系のイラストを書く方だったら誰知らない人はいないぐらい有名なさいとうなおきさんの動画です。タッチは少し違うのですが、こちらも基本的なスキルを身につけることができるので、オススメです。
YouTubeでイラストを学ぶポイントは、自分が好きなイラストのタッチのイラストだけではなく、他のタッチのイラストの動画も見てみる事。
画力の向上ができるような動画を探して見つけることだと思います。ぜひ参考にしてみてください。



ちなみに英語の場合でも、意外と描き方は見ていれば分かったりするので、あまり気負わず見てみると良いよ!
独学でイラストレーターになる方法
それでは、ここからは実際にイラストレーターになるための手段を紹介して行きます。
具体的には以下の5つの方法で仕事を取っていきます。 1つずつ解説するので参考にしてみてください。
- イラストを制作して営業する。
- ブログを開設する
- イラスト、SNSに公開して注目を集める。
- ストップイラストでイラストの販売。
- クラウドソーシングのサイトで仕事を取る。
- 実績を積んで転職する。
イラストを制作して営業する
まずは何と言ってもイラストを制作し、ポートフォリオを作って営業することが第1です。



営業ってすごくハードルが高くて、自信がないなあ…



そうは言っても始めない事には仕事はなかなか得られないよ!
基本的には営業しないと仕事は得られない、と思ったほうがいいです。
よくSNSを中心にフォロワーを増やして仕事につなげようという人はいます。それも間違った方法ではないと思います。
しかし企業からの仕事を得るという観点で言うと、営業をした方が圧倒的に早いです。



実際、私も営業をしてから仕事を得られるようになったよ
確かにまだ自信がないと思う人はいるかもしれません。 しかし営業をしてみることで、自分にはどんな問題点があるのか、またはどんな魅力があるのかを客観的に再確認できるというメリットも多いのです。
自分だけでイラストを描いていた時には気づかなかったことに気付くこともできます。
いざ人に見せるという基準で絵を描いた時に「そうか、これはあんまりクオリティが高くないな…」と自分で気づくこともできます。それだけでも営業する価値はありますよね・
またもし持ち込み営業をした場合には、編集者の方から直接フィードバックを受けられるというメリットもあります。



持ち込みはさらにハードルが、高いな



わかるけど、初めだからこそ 持ち込みをすることのがおすすめだよ。
実際、私も今でこそ持ち込みはしなくなりましたが、最初の段階ではかなり持ち込みをしていました。
持ち込みをすることで自分に足りないことが見いだせたり、編集者の方から有用なフィードバックを得られてとても参考になりました。



明確に「ここを直すべきだ」ということがわかって、かなり実力が向上したと思います
このようにあらゆる観点から見て、営業をしない理由は全く見当たらないと言うくらいには営業はした方がいいです。
第1章でも解説した、「何か気の進まない仕事があったとしてもやってしまえば続けられる」と言うことを思い出してください。
営業も苦手だと思っていても、始めてみれば意外とできるということに気づくかもしれません。
私はイラストレーターとして活動をして一年で。 イラストメインの書籍を2冊発売しました。その他にも雑誌や広告で仕事をいただいています。
もしもSNSだけで発信していた場合は、このようなことは難しかったと思います。
ただし例えば、アニメ系のイラストなどを書きたいという場合は場合によっては、 SNSなどでバズらせたほうが仕事を得やすいということはあるかもしれません。
とは言えいずれにしても、まずは営業をしてみてダメだったら辞めれば良いと思います。



営業して損することは何もないのです!
イラストの営業に関してより詳しい内容は、「イラストレーターの営業方法を完全解説!営業先探しや営業メールも攻略」でも詳しく解説しています。
また未経験からイラストレーターになる方法としては、「未経験からイラストレーターになる方法!求人の探し方や必要なスキルも」もぜひ参考にしてみてください!


ブログを開設する
この「なりたいブログ」と同じように、ブログを開設するのもお薦めの方法です。
「なりたいブログ」と同じようにイラストレーターになりたい人に向けて発信するのもいいですし、例えば書評や映画評論などをイラストを交えて書いていくのも面白いかもしれません。
イラストを描くことで、文字だけでは味気ないブログが一気に華やかになります。イラストはすごくブログと親和性が高いんです。
またブログは収益化がしやすいため、イラスト自体が売れなかったとしても広告収入を得ることも視野に入ります。
イラストブログをWebポートフォリオどのように活用することも可能です。
ブログを開設すること自体、マーケティングの実力がついたりライティングスキルが上がったりと、デメリットが見当たらないほどおすすめしたいビジネスです。
ブログ開設については詳しくは「イラストブログで作品を公開して稼げるのか?作り方と収益化を解説」でも解説していますので、参考にしてみてください。


イラストをSNSに公開して注目を集める
営業をすることと並行しながらであれば、イラストをSNSに公開してすることもおすすめです。



やっぱりSNS自体はやった方が良いっていうこと?



そうだね。SNSは自分の名刺みたいなものだから、やっぱりやっておいて損はないと思うよ
SNSで人気を上げることで、実際に企業との仕事に繋がったという例ももちろんあります。
また実際に仕事につながらなかったとしても、企業の方とコンタクトを取ったときにSNSを紹介することで自己紹介ができるといったメリットもあります。
企業に営業することと比べて、仕事を得るという面ではSNSを運用することは効率的ではないとは思います。ただしSNSを運用すること自体にデメリットはないですしメリットが多いのも事実です。
まずは運用を続けてチャンスを広げてみるのがオススメです。



私はもともとSNSが苦手だったんだけど、最近になってTwitterに力を入れるようになったよ!
良かったらぜひご覧ください!
ストックイラストでイラストの販売
ストックイラストでイラストの販売をするのもおすすめの方法です。
ストップイラストとはPIXTAのような、イラストの素材サイトのことです。サイトに自分のイラストを登録することで、売れると報酬が入ってくるというシステムになっています。
この方法を利用すると誰かとコミュニケーションを取らずに収入を得ることが可能となります。コミュニケーションが苦手な人にはメリットかもしれません。
またニーズを見ながらイラスト制作ができるので、技術向上やニーズの理解にも役立ちます。
ただし、ストックイラストだけである程度の収入を得ることは難しいので、あくまでも収入を得る方法の1つとして捉えた方がいいかもしれません。
クラウドソーシングサイトで仕事を取る
ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトで仕事をとることもおすすめです。
クラウドソーシングサイトの魅力としては、あまりイラスト制作の経験がなくても、仕事を取れる可能性があるというところです。
イラストの実績がない場合には、まずはクラウドソーシングサイトから初めて実績を積んでから企業へ直接営業するのでもいいかもしれません。
クラウドソーシングサイトのデメリットとしては、単価が安くなる傾向にあるという点です。
そのため将来的にもずっとクラウドソーシングサイトで仕事を取り続けるということではなく、ある程度経験を積んでからは企業に営業するなどして収入を得ることを考える方がいいでしょう。



誰でも簡単に始められるという点では、参入のハードルがかなり低いと思います
実績を積んで転職する
ある程度実績を積めば、正社員として転職することも可能かもしれません。
イラストレーターとして全く実績がない状況では難しいのですが、書籍を発売したり、SNSでイラストを公開して人に知ってもらうことで、イラスト制作会社への正社員への道も開ける可能性が高まります。



全くの未経験は難しいけど、ノーチャンスではない!
とはいえ棘の道です。まずはイラストを地道に営業して仕事を得ていくということが大切です。
もしも将来的に正社員としてイラストレーターになりたい場合には、ある程度実績を積んだ段階でマイナビエージェントなどの転職エージェントに相談してみることもおすすめです。
転職エージェントであれば足りないスキルや、今の自分の市場価値を的確にアドバイスしてくれるためです。
イラストを実力主義の社会なので実績を作りさえすれば、どんな活動もできるということを覚えておきましょう。
プロのイラストレーターになるのにどれくらいかかる?



プロのイラストレーターになるのって、どのぐらい時間がかかるの?



そればっかりは、なんとも言えないよ…
これからプロのイラストレーターを目指す人にとっては、いつになったらイラストレーターとして独立できるのかが気になりますよね。
イラストレーターとして独立するまでの時間に関しては、個人差がいるあるため何とも言えません。
ただしイラストだけで生活をするという観点で行けば、最低でも3年ぐらいは見積もっておいた方がいいでしょう。実際には3年以上後年以上かかる場合にも充分に考えられます。
私の場合はイラストだけの仕事をしていたわけではありませんが、初年度に100万円程度の収入を得ることができました。
仕事を得るまでに時間がかかった方ではありませんが、それでもイラストの収入だけで生活できるというところまではいきませんよね。
そのため早くても3年遅ければ5年、10年とかかってしまうということを考えながらプランを立てるようにしましょう。
実際には本業をしながら副業でイラストレーターとしての活動を続け、軌道に乗ってきたら仕事を辞めて独立するという方法が理想的です。
独学でイラストレーターを目指すメリット
それでは、ここからは独学でイラストレーターを目指すメリットについて解説して行きます。
独学でイラストレーターを学ぶメリットとしては、主に以下の2つが挙げられます。
- 費用が抑えられる
- 自分のペースで学べる
費用が抑えられる
まずは何と言っても、独学でイラストを学ぶ場合には費用が抑えられます。
イラストの通信講座では、スクールを利用する場合には数万円場合によっては数10万円かかってしまう場合もありますよね。しかし、独学でイラストを学ぶ場合にはそういったコストがかからずに。進められるという点がメリットと言えます。
そして実際、独学でイラストレーターになることは決して不可能なことではありません。
イラストを学ぶのにあまり予算をかけられないという人にとっては、ベストな方法かもしれません。
自分のペースで学べる
自分のペースで学べるというのも、独学でイラストを学ぶメリットと言えます。
例えばイラストを勉強する時間があまりとれなかったり、イラストのスクールに通う時間がない場合にも自分のペースで学べる時に学ぶということが可能です。
仕事や学業と両立させたかったり、焦らずゆっくりと実力を付けたい、という人にはおすすめの方法です。
独学でイラストレーターを目指すデメリット
次に独学でイラストレーターを目指すデメリットも解説して行きます。
- 上達するのに時間がかかって非効率的
- 挫折しやすい
- プロからのアドバイスを受けられない
上達するのに時間がかかって非効率的
独学でイラストレーターを目指す場合には、上達するのに時間がかかって非効率的だという点は見逃せません。
通信講座やスクールを利用する場合には、カリキュラムが決まっています。 そのカリキュラム通りに勉強することで。得たいスキルを効率的に得ることが可能となります。
独学で学びたい場合には、そうしたカリキュラムや勉強方法も自分で考えなくてはなりません。そのため、どういった勉強方法が効率的なのかと言うこともわからないまま、手探りで進める必要が出てきます。
実際に練習してみたけれども、あまり意味にならなかったと言うことも充分に考えられるのです。
そうした回り道が絶対に悪いとは言えません。しかし、最短で効率的に実力を上げたいということであれば、やはりスクールや通信講座を利用する方が早いというのは間違いがないでしょう。
挫折しやすい
独学でイラストレーターを目指すデメリットとして大きいのが、挫折しやすいという点です。



なんで独学で勉強すると挫折しやすくなっちゃうの?



お金を払っていない分途中でやめてしまったり、モチベーションを保つことが難しいんだよね…
独学でイラストを学び続けるというのは簡単なことではありません。仕事をしながら学業をしながら帰ってきてから黙々と自分で勉強するというのは、想像よりも難しいと思います。
特にすでに満足のいくイラストを描けている場合はいいかもしれませんが、自分の画力が足りないと思っている時に練習をするのはなかなかの苦痛が伴います。



私も何度もやめたいなと思いながら練習を続けてきました…
独学でイラストレーターを目指す場合に挫折しやすい理由として、仲間がいないという点も挙げられます。
何かを始める時に一緒に学べる仲間がいるかいないかでは、継続性に大きな違いが出てくることは間違いがありません。
スクールで学ぶ場合、必ず同じ目的を持った仲間と知り合うことができます。仲間と切磋琢磨しながら勉強することは、イラストの実力をつけるという点ではメリットが大きいのです。
自分ひとりで孤独にイラストに向かっていくということは、やはり挫折してしまうリスクをあるという点は覚えておく必要があるでしょう。
プロからのアドバイスを受けられない
独学でイラストレーターを目指す場合のデメリットとして、プロからのアドバイスを受けられないという点が挙げられます。
通信講座やスクールの最大のメリットは、プロからイラストのアドバイスを受けられるという点です。
自分ひとりでイラストの練習をしている場合、どこが悪いのか、うまくかけているのかどうか、と言ったことは自分で判断しないといけません。
しかしスクールを利用すれば、プロである講師からフィードバックが得られるのです。
逆にそうしたアドバイスを受け入れられず、自分ひとりで練習していることはどうしても非効率的だし、実力が伸びにくい理由にもなってしまいます。



人の反応が欲しいならSNSとかで公開して感想を求めればいいんじゃないの?



それも悪いわけではないけど、どういった人が自分のイラストを見てくれているのか分からないよね?
自分のイラストのどこが悪いのかを具体的に教えてもらいたいのであれば、やはりプロの目が必要です。
SNSでイラストを公開して、例えばフォロワーが増えたりすれば問題ないかもしれません。しかし思うように増えなかった場合、イラストに問題があるのか、SNSの運用に問題があるのかわかりませんよね。
またフォロワーに募っても、その人が好みのイラストと比べてどうなのかという評価しか得られない可能性もあります。
つまり客観的な評価を得たいのであれば、やはりプロのコメントが重要なのです。 プロのアドバイスが欲しいのであればスクールや通信講座を受講する必要があるのです。
こんな人はスクールを利用すべき特徴4選
それではここからは、スクールを利用すべき人の特徴4選ということで解説して行きます。
もう一度確認しておきますが、スクールや通信講座は誰でも必ず利用した方が良いと私は思っていません。実際私もスクールなどは利用せず、独学でイラストを学びました。
しかし、スクールを利用した方が確実に成果が出るといった人も中にはいるのは間違いありません。



自分はスクールを利用した方が良いのかなと悩んでいる人がいれば、ぜひこの章の内容を参考にしていただければ幸いです!
具体的には以下の4点のどれかに当てはまっていたら、スクールを利用する事も考えてもいいかもしれません。
- 練習しても実力がついている実感がない
- 早く仕事が欲しい
- 仲間が欲しい
- 家の近くにスクールがない
それぞれについて詳しく解説して行きますね。
練習しても実力がついている実感がない
まずはいくら練習しても実力がついている実感がわかないという人にはスクールオススメしたいです。
なぜなら自分がいくら練習してもどこが悪いのかがよく分かっていないから、このように感じてしまうためです。この場合、最も近道なのはプロのフィードバックを受けること。



上手く描けないんだけど何が悪いのか分からない…という人にはおすすめ!
早く仕事が欲しい
早く仕事が欲しいという場合にも、スクールを利用する方が良いかもしれません。
前の章でも解説した通り、独学でイラストを学んで仕事を得るにはかなりの時間を要します。イラスト練習に時間がかかるのもそうですし、営業をしていざ仕事を得るまでにも長い時間がかかってしまう場合が多いです。
イラストスクールや通信講座を利用することで、イラストの実力自体を最短で身につけることが可能となります。
そうすることで早く仕事を得るための営業を始められたり、スクールによっては仕事を得るためのコネを得られる場合もあります。
もしも今すぐ仕事を辞めて、すぐにでもイラストレーターとして活動したいなどの場合。まずはスクールに通って実力をすぐにつけて、営業をしてイラストレーターとして活動することが望ましいかもしれません。
ただしあくまでもスクールに行ったからといって、必ずしも仕事をすぐに得られるという保証はありません。
早く仕事が欲しいという理由で。スクールに通いたいという場合は、慎重に検討する必要があるでしょう。



そもそも、焦ってやること自体がどうかな? と思ったりもするよ
仲間が欲しい
1人でイラストの練習をしていて、孤独を感じている人、仲間が欲しいなあと思っている人は迷わずスクールに通うことをおすすめします。
前の章でも解説した通り、イラストを独学で勉強するのは簡単ではありません。 1人で自分のイラストの悪いところを見つけて練習して実力を付けるなど、孤独な作業が続きます。
スクールに通うことで同じ目標を持った仲間と知り合うことができます。そうした仲間と一緒に精進して行くことは、イラストレーターへの道をスムーズにさせてくれるかもしれません。
家の近くにスクールがない



本当はスクールに行きたいんだけど、家の近くにスクールがないんだよね…
このように考えている人は、イラストの通信講座を視野に入れてみてもいいかもしれません。今はイラストの通信講座でもさまざまなものがあります。
本当はスクールに通いたいのに、近くにスクールがないという理由だけで諦めているのであれば。通信講座を考えてみてもいいかもしれませんね。
人気のイラストスクールやイラスト通信講座を紹介
最後に、イラストを学ぶのに人気のスクールや通信講座を紹介していきますね!
ヒューマンアカデミー【通学・通信】


ヒューマンアカデミーの名前を聞いたことがある、という人は多いのではないでしょうか?
ヒューマンアカデミーは全国に18校舎がある、日本で最大規模のクリエイター養成スクールです。イラストだけでなく、西友や俳優、美容や服飾など様々な分野で幅広いクリエイターを要請しています。
またヒューマンアカデミーは通信講座も行っており、夜間・週末講座を設けるなど、仕事や学業で忙しい人でも学びやすい環境ができているのが特徴です。
ただしアニメや漫画のイラストタッチに近い技術になりますので、絵本などのタッチを学びたい場合は注意が必要です。
アミューズメントメディア総合学院【通学】


東京と恵比寿にあるアミューズメントメディア総合学院。こちらは本格的なイラストを学べる専門学校です。
特徴としては、制作物を在学中から商品として販売することが可能な点。様々なジャンルのクリエイターを養成しますが、イラスト関係でも「キャラクターデザイン科」「マンガ学科」の2種類のカリキュラムを選べます。
こちらもアニメや漫画系のイラストにはなりますが、確かな実績がある専門学校です。本格的にイラストを学びたいという人にはおすすめです。
アートスクール通信講座【通信】


絵本やアート性の高いイラストを学びたいのであれば、アートスクール通信講座がおすすめです。
初級から始まり、中級、上級とレベルによってカリキュラムが進んでいく流れとなります。独自性の高いイラストを学びたいのであれば持って来いかもしれません。
注意点は、この講座が基本的にアナログであるという点。鉛筆やペン、絵の具を用いてイラストを制作しますが、イラストレーターとして活動するためにはデジタルイラストのスキルは必須です。
手描きイラストを思うように描けるようになってから、デジタルソフトを独学で学ぶ必要があります。
まとめ
以上この記事ではイラストを独学で学ぶ方法や、独学でイラストレーターになる方法など、以下の内容を詳しく解説してきました。
- 独学でイラストを学ぶ方法とは?
- イラストレーターとして仕事をとる方法
- プロのイラストレーターになるのにどれくらいかかる?
- 独学でイラストレーターを目指すメリット
- 独学でイラストレーターを目指すデメリット
- こんな人はスクールを利用すべき特徴4選
ぜひこの記事を参考に、独学でイラストレーターを目指す足掛かりにしていただければ幸いです。