
いざフリーランスとして営業メールを出そうと思っているけど、どうやって書けばいいかのかわからない…
イラストレーターやデザイナー、ライターなど、フリーランスにとって必要な営業。その営業の第一歩として、誰でも「営業メール」を書く必要があります。
実は、フリーランスの営業メールはそれほど凝った書き方をする必要はありません。なぜなら、フリーランスの世界は実力勝負。ある程度ちゃんとしたメールであれば、あとは「中身」が問題なのです。
とはいえ、フリーランスの中には基本的なメールを書いたことがないという人もいますよね。ちゃんとしたメールを書いてアピールできないと、どんなに魅力的な作品などがあっても見てもらうことすらできず、スルーされてしまうこともあります。



逆に言えば、営業メールさえまともに書ければ作品を見てもらえる率は上がるよ!
そこで今回は、フリーランスの営業方法について以下の内容を詳しく解説していきます。
- フリーランスの営業メールの書き方
- 営業メールの例文
- 読まれる営業メールを書くコツ
を解説していきたいと思います。
ライターのプロフィールです


フリーランスの営業メールの例文
それではまずはさっそく、実際の営業メールの例文を載せていきます。



これを踏まえて、第2章ではアレンジの仕方や考え方などを詳しく解説していくよ!
イラストレーターの営業メールの例文
貴社雑誌「○○」のイラストに関するご提案【イラストレーター:○○】
雑誌「○○」編集部ご担当者様
初めまして。突然のメッセージ失礼いたします。
フリーランスイラストレーターの○○と申します。
この度は、貴社の手掛けております雑誌「○○」にてイラスト業務を承れないかと思い、メールさせていただきました。
当方、以下のような活動実績がございます。
【活動実績】
- ○○出版社雑誌「○○」3月号 URL:https//~(参考URLがあれば)
- ○○社書籍「○○」メインイラスト担当 URL:https//~
- ○○社チラシ広告 etc. URL:https//~
【主なお取引先】
株式会社○○、○○社、○○出版、株式会社○○ など
【ポートフォリオ】
URL:https//~(Googleドキュメントなど)
ポートフォリオサイト:https//~
SNS:https//~
ご興味ございましたら、下記のメールアドレスか電話番号、またはコンタクトフォームにご連絡いただけますと幸いです。
それでは、よろしくお願いいたします。
フリーランス ○○(よみがな)
お問い合わせフォーム:https://mayunagato.myportfolio.com/contact
Email:○○@gmail.com
電話:000-0000-0000
フリーライターの営業メールの例文
次に、フリーライターの営業メールの例文も載せておきますね。構造としてはそこまで変わりません。
貴社サイト「○○」に関するご提案【ライター:○○】
○○ご担当者様
初めまして。突然のメッセージ失礼いたします。
フリーライターの○○と申します。
この度は、貴社のサイト「○○」にてSEOライターとしてお仕事を承れないかと思い、メッセージさせていただきました。
当方、記事執筆に関しては以下の内容をご提案可能です。
【ライティングスキル】
- キーワード選定・企画
- 記事構成
- ライティング
- 画像選定
- 分析(Googleアナリティクス、サーチコンソール)
- リライト
- インタビュー・取材記事
また、ライティング事業に関して以下のような活動実績がございます。
【活動実績:SEO記事】
- 「○○(記事タイトル)」URL:https://~
- 「○○(記事タイトル)」URL:https://~
- 「○○(記事タイトル)」URL:https://~
【活動実績:インタビュー・取材記事】
- 「○○(記事タイトル)」URL:https://~
- 「○○(記事タイトル)」URL:https://~
- 「○○(記事タイトル)」URL:https://~
現在はフリーでブログ運営とライター仕事をしておりますので、納期や納品数等柔軟に対応可能です。クライアント様の要望を柔軟に伺い、読みやすさと正確さを兼ねそろえた記事を書くことを心がけます。
ご興味ございましたら、ぜひ以下のメールアドレスか問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。ご検討のほど、よろしくお願いします。
フリーランス ○○(よみがな)
Email:○○@gmail.com
電話:000-0000-0000



これらを参考にして自分なりの営業メールを作ってみよう!
フリーランスの営業メールの書き方
それではここからは第一章を参考に、基本的な営業メールの書き方を解説していきます。
件名の書き方
まずは、営業メールの件名の書き方です。営業メールの件名は内容が簡潔に分かるものにしましょう。
- 貴社雑誌「○○」のイラストに関するご提案【イラストレーター○○】
- 貴社サイトのデザインにの業務委託につきまして【デザイナー○○】
- アクセスアップのためのライティング承ります【ライター○○】
- ○○と申します
- イラストについて
営業メールの件名を書くコツは、読むだけで読み手(クライアント側)のベネフィットが分かること。「悪い例」で示されている例では、誰が何をしたいのか全くわからないため開きもせずに捨てられてしまう可能性があります。



基本的に先方は忙しくて、一つ一つメールを詳しく見たりしないと思っておこう!
本文の書き方
それではここからはいよいよ本文の書き方を見ていきましょう。本文では、おおむね以下の流れで文章を書いていきます。
- あいさつ・導入文
- 経歴や実績・ポートフォリオなどを紹介する
- 閉め
あいさつ文・導入文の書き方
営業メールに限らず、すべてのビジネスメールは挨拶から入ります。担当者の名前が分かっていれば担当者宛に宛名を書き、その下に挨拶と簡単な自己紹介を書きます。
また、この部分で要件も分かりやすく書いていきます。忙しい方にメールをする場合、核となる要件はなるべく早くに書きましょう。あまりもったいぶるとメールを閉じられれてしまいます。



何度も言うけど、先方は暇じゃない!
とにかく分かりやすく簡潔に書こう!
雑誌「○○」編集部ご担当者様
初めまして。突然のメッセージ失礼いたします。
フリーランスイラストレーターの○○と申します。
この度は、貴社の手掛けております雑誌「○○」にてイラスト業務を承れないかと思い、メールさせていただきました。
経歴・実績の書き方
要件を伝えたら、経歴や実績を書いていきます。
当方、以下のような活動実績がございます。
【活動実績】
- ○○出版社雑誌「○○」3月号 URL:https//~(参考URLがあれば)
- ○○社書籍「○○」メインイラスト担当 URL:https//~
- ○○社チラシ広告 etc. URL:https//~
【主なお取引先】
株式会社○○、○○社、○○出版、株式会社○○ など
【ポートフォリオ】
URL:https//~(Googleドキュメントなど)
ポートフォリオサイト:https//~
SNS:https//~
ある程度実績がある場合は余計なことを書かず、端的に実績を伝えましょう。



実績って言ったって…自分は未経験で伝えられるような実績なんかないんだよ…



そんな時は自分の強みをアピールするといいよ!
まだ一度も仕事をしたことがない人は、「実績や経歴」といっても書くものがないですよね。そんな時には、自分の強みをアピールしてみることをおすすめします。
「強み」とは例えば以下のようなことです。
当方、以下のようなイラストを得意としております。
- シンプルな手書き風の親しみやすいイラスト
- シュールでコミカルなイラスト
- 似顔絵
いずれもスピーディな対応が可能です。
【ポートフォリオ】
URL:https//~(Googleドキュメントなど)
ポートフォリオサイト:https//~
SNS:https//~



実績がないことはもうしょうがないんだよ!取り繕う必要はないから、自分をアピールしていこう!
営業メールの閉め方
ここまで書いたらもうゴールは近いです。メールを閉めて、あとは送るだけ。
ご興味ございましたら、下記のメールアドレスか電話番号、またはコンタクトフォームにご連絡いただけますと幸いです。
それでは、よろしくお願いいたします。
フリーランス ○○(よみがな)
お問い合わせフォーム:https://mayunagato.myportfolio.com/contact
Email:○○@gmail.com
電話:000-0000-0000



ここは絶対に間違えないように。エラーが起こった時のためにいくつも連絡先を記載しておくことがおすすめだよ
読まれる営業メールを書くコツ
ここまでで、営業メールの基本的な部分は抑えられたかと思います。ここからは、より実践的に「読まれる営業メールを書くコツ」を紹介していきますね。
具体的には、以下の4つを心がけよましょう。
- シンプルで読みやすい文章にする
- 自分を採用するメリットを伝える
- 感情的な文章を書かない
- 返信が来たらお礼メールを出す
シンプルで読みやすい文章にする
ここまで何度も書いてきたように、営業メールはシンプルで読みやすい文章を心がけましょう。その理由は、例外なく企業側は忙しいからです。(実際は暇でも、「忙しい」と思ってアプローチするに越したことはありません)



ちょっと読みづらいけど一生懸命読む…なんてことは絶対してくれません!
企業側の仕事は普段の業務。出版やWebの運営で時間を取られてしまっています。フリーランスの営業メールを読むのは企業側の仕事ではありません。
何かの仕事をやっている最中に、まったく関係のないフリーランスからの営業メールが届いて、どのくらい興味を持って読むでしょうか?



正直…自分には全く興味がないと思っても差し支えないかも…
そんな相手がどうしたら自分の文章を読んでくれるのか、と言ったら、限界まで簡潔でわかりやすい文章にするしかないのです。
自分を採用するメリットを伝える
文章をシンプルにするのと同じくらい、「自分を採用するメリットを伝える」のは重要です。文章がシンプルであればあるほど、「結局この人を採用すると何が得なんだろ?」という部分が分かりやすいほうが良いのです。
特に文章やマーケティング、コンサルタントなどの場合は成果物が一目に分かりづらいため、「自分を採用するとこんないいことがあるよ」と分かりやすく提示することはおすすめです。
- SEOスキルによって貴社サイトのアクセスアップができます
- SNSマーケティングをすればより効率的に集客できます
- 貴社サイトの○○を○○すればより収益化できます etc.
ただし、イラストやデザインの場合は、そもそも企業側もさっさと「作品や成果物」を見ようとするため、採用するメリットを気にする人はそれほど多くないでしょう。
それ以外の場合は、「自分を採用するメリット」を端的に伝えると効果が高まります。
感情的な文章を書かない
営業メールには感情的な文章を書かないようにしましょう。
特に実績のないフリーランスの場合、自分をアピールしようと熱い気持ちを営業メールにぶつけたくなるかもしれません。しかし、何度も書いているように企業の担当者は多忙なことが多く、「要件が分かりづらい」というだけで読み飛ばされてしまうかもしれません。



どうしてこの企業で仕事をしたいのか!とかめっちゃアピールすべきでは?



志望動機を書く必要がある募集だったら必要だけど、企業から求められた場合以外はほとんど必要ないよ
返信が来たらお礼メールを出す
企業から返信が来たら、それがどんな内容であってもお礼メールをしましょう。



えっ!返信への返信!?
そんなのやってたらキリがないのでは?



いや、ふつうはスルーだし返信があるのはレアケースだよ…
営業メールは基本的にはほとんど無視されます。しかし、中には丁寧に返信をくれる場合も、まったくないとは言えません。
たいていの場合は「受理のご連絡」「機会があればご連絡させていただきます」みたいな簡単なもの。しかしこのメールこそ貴重です。
必ずお礼メールを出してアピールし、今後につなげていきましょう。
株式会社○○ ご担当者○○様 ※返信に担当者名が書かれていたら必ずその人宛にする
お世話になっております。イラストレーターの○○でございます。
さっそくのご返信、ありがとうございました。
お仕事の機会がありましたらご連絡いただければと思います。
また、ポートフォリオや仕事実績などが更新されましたらご連絡させていただければと思います。
今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
フリーランス ○○(よみがな)
お問い合わせフォーム:https://mayunagato.myportfolio.com/contact
Email:○○@gmail.com
電話:000-0000-0000
正しい営業メールを学びたいならこの本
最後に、「正しい営業メールを書きたい!」と思っているならおすすめの本を紹介します。
「ビジネスメールの書き方・送り方」
イラストレーターを目指している人の中には、「ビジネスメールを書いたことがない」という人も多いのではないでしょうか? 私も含め、そういう場合にはビジネスメールを書く際の最低限のマナーや「型」が分からないと思います。
今回の記事を書くためにこの本はとても参考になりました。例えばこの本には以下のようなことが書かれています。
- 件名は具体的に書く
- 意識的に家業を入れる
- 記号や罫線で読みやすくする
- 始めてのメールで設定するべき目標 etc…
ビジネスメールの基礎を知っている人にとっては「それは当然!」と思う内容かもしれませんが、知らない人にとっては有意義だと思います。
まとめ
以上、この記事ではフリーランスの営業メールの書き方について以下の内容を詳しく解説してきました。
- フリーランスの営業メールの書き方
- 企業への営業メールの書き方
- 個人への営業メールの書き方
- 読まれる営業メールを書くコツ



ぜひこの記事を営業につなげていただければ幸いです!