
未経験からイラストレーターになるためには何をすればいいの?
このように考えている人は多いのではないですか? イラストレーターは未経験でもなれるとは言われていますが、じゃあ「一体何をすればいいの?」と思う人は多いですよね。



私自身、未経験からイラストレーターとして活動を始めたのでその気持ちはよく分かります
私が実際に未経験からイラストレーターになるために行ったことを踏まえて、以下の8つのポイントを紹介したいと思います。
- イラストの練習編
-
- できるだけ毎日練習する
- 目指すタッチを模写する
- 幅広い用途のイラストを制作する
- 自信がなくても個性だと思って割り切る
- お仕事探し編
-
- なるべく早く営業を始める
- 魅力的なポートフォリオを制作する
- 最低限のビジネスマナーは身に着ける
- SNSでも営業でも得意なことを突き進む
私の場合はSNSの運用はあまりせず、基本的には営業で仕事を取りました。



営業かー…



実際には、イラストは営業を行わなくてもSNSなどでファンを集めて仕事を得る、という方法もあります
未経験でもイラストレーターになることは可能ですが、どんな方法でも成功できるとは言えません。未経験の場合は経験者に比べればやはり多少ハードルは上がってしまいます。



だからこそ私自身は営業が重要だと思っています
もちろん、「将来的にイラストレーターになりたい!」という強い気持ちがあれば、どのような方法でも徐々に実績を上げることができますし、最終的にイラストレーターとして活躍することもできるようになります。
そこでこの記事では、未経験者がイラストレーターになるために主に以下の内容を詳しく解説していきます。
- 未経験からイラストレーターになるためにやるべきこと8選
- 未経験からイラストレーターになるために必要な3つのマインド
- 未経験からイラストレーターになる方法
- 未経験からイラストレーターになるために必要なスキル
ぜひこの記事を読んでいただき、イラストレーターになるための足掛かりにしていただければ幸いです。
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イラストレーターになるためにやるべきこと8選
それではさっそく、イラストレーターになるためにやるべきこととして8つを紹介していこうと思います!
ここでは実際に私がやってきた内容を踏まえて、
- イラストの練習編
- お仕事探し編
この2点についてそれぞれ解説していきますね。



それでは、行ってみよう!
イラストの練習編
まずはイラスト練習編です。多くの人が、イラストレーターになるためにはそれなりの画力が必要だと感じています。実際、ある程度画力が高い方が仕事を頼まれやすいのは事実です。
そこで、今の自分のイラストスキルをどのように向上させていくのか?という点について紹介しますね。
- できるだけ毎日練習しよう
- 目指すタッチを模写しよう
- 幅広い用途のイラストを制作しよう
- 自身がなくても個性だと思って割り切る
苦手をなくそう
イラストを練習するときには、なるべく「苦手をなくす」という意識で取り組みましょう。
誰でも、イラストにおいて「ここはうまく描けないな」という苦手な部分はあると思います。
たとえば…
- 人物は良く描けるんだけど背景が苦手なんだよね
- 男性を描くのが苦手
- 色を塗るのが苦手なんだよな
- パースをうまく引けない
- デジタルソフトが苦手 などなど…
私が苦手だったことは、「色を塗る」こと。あとデジタルソフトが苦手、というのもありました。しかし、その点に関してあまり熱心に練習してこなかったんです。
だからいつまでたっても色を塗ることについて、苦手意識がありました。実際に「自分は色が濡れないからイラストレーターになれないかも」とか思ってましたね…(実は漫画家志望だったので、色が後回しになっていたというのもあります)。
実際私がイラストレーターとして活動を本格的に始めよう!と思ってiPadを購入してようやく色の練習を始めました。そしてある程度きちんと色を塗ることができるようになって、仕事を得られるようになりました。



結局、ちゃんと自分が苦手にしていることをしっかり継続的に練習しておけばもっと早くに仕事を得られていたよなあと思うわけです
もちろん、自分に必要のないスキルを得る必要はありません。
例えば、それこそモノクロのイラストが自分の個性として確立しているのなら、別にカラーを塗れる必要はないわけです。人物のカットを中心に描きたいなら、正確にパースを引ける必要はありません。
ただ、自分がこれからやっていこうと思っている方向性の中に、もしも苦手分野があるんだったら克服できるように練習していく必要があるのです。
目指すタッチを模写しよう
「じゃあどうやって苦手を克服すればいいの?」と思われる方もいるかもしれません。いくつも答えがあると思いますが、私は「目指すタッチを模写する」というのをおすすめします。



私自身は模写することで画力を上げていけたと思うよ
例えば色を塗るのが苦手な場合は、自分が「こんな風に色を塗りたいな」と思えるイラストを参考に模写をしてみるのです。そうすると、プロのイラストのテクニックがじわじわと身についてきます。
模写をするイラストは基本的にはどんなものでもいいですが、以下のポイントを抑えると練習しやすいかも。
- あまり複雑なイラストを選びすぎない
- 1つのイラストで複数のテクニックを習得しようとしない
見るからに込み合った大作のようなイラストは、いくら好きでも最初から選んでしまうと挫折する可能性があります。できれば、普段自分が書いているイラストの延長線上にあるようなイラストを選ぶことをおすすめします。
あと、一つのイラストで複数のテクニックを習得しようとしないようにしましょう。
例えば、自分が髪の毛の描き方と手の描き方と人物の俯瞰の構図に課題を持っていたとして、一つのイラストですべてをマスターしようとしないことが重要、ということです。
まずは髪の毛の描き方を習得するために、髪の毛がいい感じのイラストを模写して雰囲気をつかむ。
手が苦手だったら、手の構造を勉強したり、実際にデッサンを何度も繰り返す(もちろん模写でもOKですが、手の場合は実際に見ながら書くと習得しやすいです)。
人物の俯瞰を描きたかったら、それ以外の部分は置いておいて俯瞰でイラストはどうなるのかを追求する。
といった具合に、それぞれの苦手分野に対して一つずつクリアしていく方が圧倒的に習得が早いと思います。いっぺんにやろうとすると、やっぱり挫折する可能性が高くなってしまうし成長のスピードが下がってしまいます。
幅広い用途のイラストを制作しよう
幅広い用途のイラストを制作することも重要です。というと…



えっ?いろんなタッチでイラストを練習しろってこと?
と思われてしまうかもしれませんが、そういうわけではありません(笑)。小さいカットイラストや大き目のイラストなど、自分のタッチに合わせて幅広いイラストを制作してみようということです。
特に、企業の方はイラストレーターには基本的にカットイラストを依頼することが一般的です。いくら力作の一枚絵をたくさん制作しても、そうしたイラストを見せても仕事につながりにくいっていうのはあるんですよね。
例えば、私のイラストの場合。ゆるい感じのイラストですがマンガっぽいものなので、以下のような感じで幅を持たせて練習しました。
- ビジネス書向けのイラスト
- 子供向けのイラスト
- 絵本向けの大き目イラスト
- 4コマ漫画 など
こんな感じで、自分が実際にプロとして携わりたい方向性のイラストを練習していました。
上手に描けたものはポートフォリオに入れて、企業の方に見てもらえるように工夫しています。これをすることでいろいろなジャンルの仕事を得られやすくなると思います。
自信がなくても個性だと思って割り切る
最後にとても重要なことですが、イラストを描いていると「うまく描けない…」と自信がなくなることがあると思います。そんな時は「いや、これは個性だし」と思って割り切るのも重要です。
実際、イラストの仕事をしていて強く思うのは、イラストって上手下手がそこまで重要視されないということ。もちろん、重要視される場合もありますが、世の中の雑誌の表紙イラストとかって、「うまい」というよりも「味がある」「おしゃれ」っていうことが多いですよね。
実際、誰でも書けそうな上手なイラストよりも、誰にも描けない個性的なイラストの方がウケたりすることはざらです。



重要なのは、これが自分の個性!と割り切ること!
人が何を評価してくれるのかは誰にも分かりません。私自身も、イラストのタッチが定まらずに迷っていた時期があります。今でも、今の私のタッチでいいのかな…と思うことはあります。
でも実際、このタッチでイラストを描いてほしいという要望が多いわけで、それは私にとって意外だったりします。
「自信がないな…」と思っているイラストが実はすごくウケるということもあるのがイラストの世界です。ぜひ自信をもって「これは個性だ!」と思って突き進んでみてください!
お仕事探し編
それではここからは「お仕事探し編」として、4つのポイントを紹介していきます。
- なるべく早く営業を始めよう
- 魅力的なポートフォリオを制作しよう
- 最低限のビジネスマナーは身に着ける
- SNSでも営業でも得意なことを突き進む



一つずつみていこう!
なるべく早く営業を始めよう
イラストレーターになりたいと思ったら、なるべく早く営業を始めるようにしましょう。



今すぐに動こう!ということ
私もそうだったのですが、いざ「イラストレーターになりたいな…」と思っても、実際すぐに営業を始めたりしないという人が多いと思います。



もうちょっと練習してからにしよう…



もうちょっと時間ができてからにしよう…
こんな感じで先延ばしにしてしまう人は、けっこう多いのではないでしょうか?
もちろん、今凄く忙しい!という人が無理に営業をする必要はありません。ただ、営業は早めにやっても何も損はない、ということは覚えておくと良いと思います。
先ほどから解説しているように、イラストは別にうまくなくてもウケることはあります。また、実際に人に売り込んでみて見えてくる課題もあるかと思います。
「まだまだだよな」とか思わずに、まずはチャレンジしてみるといいと思います。
魅力的なポートフォリオを制作しよう
営業をしようと思ったら、まず魅力的なポートフォリオを制作しましょう。
ポートフォリオは、イラストレーターにとっての「顔」といっても過言ではありません。まずはポートフォリオをを作る前提で、必要なイラストの制作を逆算して決めていくのもおすすめです。



私も、まずは必要なイラストのテイストをリストアップしてから制作していったよ!
ポートフォリオの具体的な作り方に関しては、「イラストのポートフォリオの作り方!未経験者でも仕事が取れるコツも解説」で紹介していますので参考にしてみてください。


最低限のビジネスマナーは身に着ける
仕事を行う場合には、最低限のビジネスマナーを身に着けておきましょう。



これは必須です!
「とりあえずやってみようかな」という心持でも営業を行うことはすごくおすすめですが、だからといって仕事に対していい加減なスタンスで取り組んでいいというわけではありません。
イラストを仕事にしたいなら、プロとして、ビジネスとして取り組む必要があります。
というのも、駆け出しのイラストレーターのビジネスマナーが良くない…といったことをたまに耳にするからですね。
- 言葉遣いに気を付ける
- 連絡をこまめに取る
- ビジネスメールの書き方を学ぶ などなど
このあたりに関しては最低限勉強しておく必要があると思います。
ビジネスメールの書き方に関しては、私は以下の本を参考にしました。私もビジネスメールはほとんど知見がなかったので、本を読んで勉強したんですよね(笑)
分かりやすい本なのでぜひ参考にしてみてください。
SNSでも営業でも得意なことを突き進む
ここまでは、基本的に「営業をする」という前提で解説してきました。ただ、別に営業をしなければならない!というわけではありません。



私が営業で上手く行ったので、それを伝えているに過ぎない!
イラストレーターになるためには、もちろんSNSを活用したりクラウドソーシングサイトを利用したり、いろいろな方法があります。
一つ言えることは、とにかく自分が「得意だ!」と思ったことを突き進むこと。もしくは、「これは不得意だ!」ということを突き進まない事です(笑)



私の場合はとにかくSNSが苦手だったので、「営業で行くぞ!」と思ったわけです
私の経験上、「何もかもが中途半場」な状態がいちばんよくないです。ちょっとSNSもやってるし、ちょっと営業もしている、という方法では、なかなか成果が見えにくいんですね。
どちらもやる、ということが悪いわけではありません。ただ、「まずはSNS中心にする」「営業を中心にして、SNSもちょっとやる」という感じで、中心になる活動はしっかりと据えておくことがおすすめです。
未経験からイラストレーターになるために必要な3つのマインド
さて、ここまでで未経験からイラストレーターになるための方法については大体網羅できたと思います。ただ、イラストレーターになるためには「成功しやすいマインドセット」を持っておくことをおすすめします。
がむしゃらにイラストレーターを目指しても、どこかでつまずいたり、息切れしてしまうことがあるんですね。そういうことがあっても活動を続けられるように、以下の3つのポイントを抑えておきましょう。
- イラストレーターになるための強い理由を作る
- 絶対にイラストレーターだけで食べていく必要はない
- イラストレーターになる場合の方向性を決めておこう
イラストレーターになるための強い理由を作る
まずは、イラストレーターになるための強い理由を作ることです。この思いが強ければ強いほど、成功しやすいと私は思います。



それなら大丈夫!自分は絶対にイラストレーターになるんだという強い思いがある!
という人は多いかもしれませんが、ここでいう「強い理由」とは意思の強さのことではないんですよね。



「イラストレーターでなければならない理由」というのが近いです
例えば私の場合は、イラストレーターにならざるを得なかった理由が以下の通りです。
- 一度も就職せずにバイトもろくに続かないお先真っ暗状態
- 絶対に外に働きに行きたくなかった(人間嫌い)
- とりあえずフリーランスを名乗ってしまった
- 結婚など他に将来的に食べていく手立てがない
- 人よりも絵は描けた



うわあ…



この条件だけを見て、「とりあえずイラストレーターにならないとヤバい」ということだけはご理解いただけると思います
私の場合は、「イラストレーターとして仕事を得ないと詰む」というシナリオがありありと目に見えるわけです。
こうなってくると、「自分はイラストレーターとして成功したい!」と意気込んでくる健やかで社会性の高い若者に比べて圧倒的に危機感が違います。まさに崖っぷちなわけです。
私は、誰もがこんなに危機的な状況である必要はないと思うんです。危機的な状況になりたいために、今すぐ仕事を辞めるとかは絶対にやめてください(笑)
ただし、これからイラストレーターになるためには、その強い気持ちがどこから来るのかをしっかりと見据えることをおすすめします。それを見出すことで、イラストレーターになるための強い気持ちが生まれるはずです。
絶対にイラストレーターだけで食べていく必要はない
とはいえ、絶対にイラストレーターだけで食べていく必要はない、ということも覚えておいてほしいです。



実際に私も、イラストだけでなくWebライターとしても活動しているしね
絶対にイラストレーターだけで食べていくって決めてしまうと、プレッシャーになってしまうからおすすめできないんです。プレッシャーはやがてストレスになります。
私の場合も上記のように危機的な状況ではあったけど、いろいろやってみて、イラストとライターの仕事が上手く行ったというのがあります。だからイラストが上手く行かなかったとしても、あまり気に病むことはありませんでした。
私のようにフリーランスじゃなくても、まずは副業から初めてみるとか、別の稼ぎ方も視野に入れながら自分のペースで進めていくことをおすすめします。
イラストレーターになる場合の方向性を決めておこう
これはおまけ程度でもいいのですが、イラストレーターになる場合の方向性をざっくりとでも決めておくといいと思います。
方向性とは、例えば…
- 雑誌の仕事をしたい
- ビジネス書のイラストを描きたい
- ゲームのイラストを描きたい などなど
どういうことかというと、「これはやりたくない(できない)」という仕事をきちんと見極めておくということです。
イラストレーターをしていると、「これはちょっとなあ」と思う仕事もあったりします。特に多いのは、「自分のタッチのイラストではないイラストを依頼される」ということ。
私の場合は結構いろいろなタッチでポートフォリオを作っていたから仕方ないんですが、「これは苦手なタッチだったな」というタッチで依頼されるとかなりキツイんですよね…。しかもそういう仕事は後から実績として公開しづらいんですよ(意味ないんで)。
だから、あらかじめこういうイラストの仕事をしたいなーという目安を作っておくことをおすすめします。



ただし、あまりにガチガチに狭めてしまうとチャンスを失うので、バランスを見てね!
未経験からイラストレーターになる方法
それではここからは、未経験からフリーランスのイラストレーターになる方法を私の経験も踏まえて解説していきます。



ゆくゆく正社員になりたい人も、まずはフリーランスとして実績を重ねていく方法はおすすめだよ
具体的に、未経験からイラストレーターになる方法は以下の3つに分けられます。
- 営業して仕事を得る【おすすめ!】
- 未経験可の求人に応募する
- SNSやブログで集客する
それぞれ解説していきますね。
営業して仕事を得る
ここまででも解説しましたが私が一番おすすめしたいのが、「営業して仕事を得る」方法です。



私は営業のみで仕事を得てきたよ
営業をする場合、イラストレーター側が直接企業に働きかけるので、当然ですが目に留まる可能性は圧倒的に高くなります。
持ち込みなどをした場合には直接仕事につながらなくても編集者の方からアドバイスを受けられるというのも、おすすめしたい理由の一つです。
まずは「営業して仕事を得る方法」をざっくり解説していきますね。
企業にイラストを持ち込み
出版社などの企業にイラストの持ち込みをします。
まずは書店やインターネットで営業先を探し、その出版社に電話かメールで連絡。イラストの持ち込みができないか問い合わせ、持ち込みができるようであればアポイントを取る、という流れです。
営業先を探す方法は様々。私が最もおすすめしたいのは、雑誌や書籍の「奥付」で連絡先を調べる方法です。「奥付」とは、書籍などの一番最後の方に乗っている、作者や出版社の詳細のことです。


この部分を参考に営業先をリストアップしていきます。
雑誌の場合は、雑誌の裏表紙に編集部の連絡先が書いてあることも。雑誌の場合は書店で確認したり、「楽天マガジン」に加入して売り込みたい雑誌を探すのもおすすめです。
楽天マガジンは、月額418円(税込)で700誌もの雑誌が読み放題のサービス。
私は普段、営業先は楽天マガジンを見て選んだりしています。



わざわざ書店に行かなくても、一冊ずつ購入しなくてもたくさんの雑誌を読めるのがおすすめ!
もしも売り込みたい出版社や雑誌の電話番号が分からない場合は、公式のHPの「問い合わせフォーム」から問い合わせを行います。ただし、公式のHPの問い合わせフォームには売込み以外にも数多くの問い合わせが寄せられるため、埋もれてしまう可能性が高まります。
電話番号が分かる場合には、必ず電話で連絡を取るようにしましょう。
営業先の探し方など、より詳しい内容は 「イラストレーターの営業方法を完全解説!営業先探しや営業メールも攻略」 でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
企業にイラストを送る
企業に連絡して、持ち込みを断られてしまった場合はポートフォリオを郵送かメールで送付します。その際、必ずどこ(誰)宛に送付すべきかを聞くようにしましょう。
ちなみに、電話連絡もせずにポートフォリオを郵送することはNG!
邪魔になってしまう可能性があるため、ポートフォリオを郵送する場合には必ず事前に電話連絡しましょう。
電話番号を公開していないなどで電話でのアポイントが取れない場合には、問い合わせフォームから直接ポートフォリオを送っても問題ありません。
イラストのポートフォリオの作り方に関しては、「イラストのポートフォリオの作り方!未経験者でも仕事が取れるコツも解説」で詳しく解説していますので参考にしてみてください。


クラウドソーシングサイトで仕事を得る
未経験のイラストレーターが実績を作る場として、クラウドソーシングサイトを利用するのはおすすめの方法です。
クラウドソーシングとは、インターネット上で企業が不特定多数のユーザーに業務を発注する業務形態です。有名なところでいうと、「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがあります。
クラウドソーシングサイトでは様々な案件が日々募集されており、未経験者でも応募できるものも多数あります。実績のない駆け出しのイラストレーターは、ここでいくつか実績を上げていくといいですね。



ただし、いわゆる「ぼったくり」みたいな質の低い案件もあるから、その点は注意した方がいいよ
クラウドソーシングサイトの利用はある程度実績を作るまでにとどめた方がいいと思います。収入の場として継続的に利用することは、あまりおおすすめできません。
SNSやブログで集客する
営業や求人への応募などの活動と並行して、やっぱり外せないのがSNSやブログでの集客です。SNSやブログで集客できるようになると、営業をしなくても企業側から見つけてもらうこともあります。
SNSでの発信が上手な人は、「一度も営業活動をせずにイラストレーターになった」という人もいるほど!
SNSやブログでファンを作ることができれば、仕事の発注だけでなくオリジナルグッズの販売などにもつなげやすくなります。



向いている人には有効な方法だよ
ただし、基本的に企業がSNSなどでイラストレーターを探すことはそれほど多くはありません。あったとしても、とてつもなくフォロワー数が多いとか、「神絵師」みたいに立場がある程度確立している人がほとんどです。
SNS運営を頑張っても、その労力から考えるとやはり営業に力を入れた方が効率的かな、と私は思います。



営業をしながら自分に向いている集客方法を探していくってことだね
ブログの場合はSNSと違ったスキルも必要になります。難易度は高まりますが、スキルや経験が付くので挑戦することはおすすめです。うまくいけばイラスト以外での収入も得ることができます。
ちなみに私はもともとSNS運用は苦手だったのですが、最近になってTwitterにも力を入れるように心がけています。



よかったらぜひのぞいてみてね!
未経験からイラストレーターになるために必要なスキル
それではここからは、未経験からイラストレーターになるために必要なスキルを紹介していきます。



スキルって言っても、絵を描ければいいんじゃないの…?



イラストレーターとして活動していくにはその他にも必要なスキルがいくつもあります
具体的には、以下の4つのスキルを身に着けることをおすすめします。
- デザインソフトのスキル
- コミュニケーションスキル
- 理解力・読解力
それぞれについて、詳しく解説していきますね。
デザインソフトのスキル
まずはなんと言っても、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなど「デザインソフト」のスキルです。



苦手なんだけど…絶対にやらなきゃダメ?



これに関しては絶対に習得するべきだよ
Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorは現代のイラストレーターにとっては必須スキルといっても過言ではありません。特にPhotoshopを使えないイラストレーターはそれだけでかなり不利です。
ぜひ、イラストを作成するときにはデジタルで行いましょう。



求人を見る限りでも、ほぼ100%「デジタルデザインソフトのスキル」は必須スキルに入っています!



フリーランスの場合は別にいいのでは…?



甘ーーーい!!!
イラストの仕事の発注を受けたら、イラストを描くだけで仕事は終わりません。「修正」という作業も残っています。
「修正」をするとき手描きイラストの場合は修正が簡単ではありません。その点、デジタルのイラストの場合はすぐに修正できるし、そもそもイラストを描くことも効率的に行えます。
これからイラストレーターとして活動するのであれば、そうしたソフトは最低限使える必要があります。まだ習得していな方がいたら、必ず練習しておきましょう。



とはいっても、私もIllutoratorのスキルは最低限。普段はiPadのProcreateというソフトを使っているので、Photoshopも時々しか使わないよ
最低限のスキルとしてこの2つは習得したうえで、自分の好きなソフトで制作することがおすすめです。
コミュニケーションスキル
コミュニケーション能力が高いこともイラストレーターとして仕事をするうえで重要です。



えっ…絵を描くのになぜコミュニケーション能力が必要なの??



結局仕事をするのは「人」とだからです
私自身、イラストレーターとして活動していて一番感じていることは、「コミュニケーション能力」がある程度必要だな、ということ。クライアントは100%、「人」だからです。
アーティストであれば、自分の好きな作品を制作し、それを売って生計を立てます。その場合であれば、確かにコミュニケーション能力は必要ないかもしれません。(それでも多少は必要だと思いますが)
実際には、イラストレーターの仕事には依頼主(クライアント)がいます。そして、そのクライアントとコミュニケーションをとることで作品を作り上げていくのです。



もちろん、正社員の場合は「上司」や「同僚」がいるしね
クライアントや一緒に働く人とのコミュニケーションがうまく取れなかった場合は、仕事を進めていくのも簡単ではなくなります。



正直に言えば、出版社や広告代理店の担当者の方がコミュニケーションをしっかりとってくれるとは限らないんですよね…
先方は基本的に書籍や広告を作るために全体を見ています。そのため、イラストレーターの仕事をいちいちしっかり見ているわけではありません。
時には必要なコミュニケーションが抜けていたり、「ちょっと理不尽…」と思わざるを得ないような要求をされることもあります。
そんな時に味方になってくれるのは自分自身だけ。自分のコミュニケーション能力を武器に仕事を続けるしかないのです。
理解力・読解力が高いこと
先ほどの「コミュニケーション能力」とも似ていますが、「理解力・読解力」が高いことも大きな強みになります。



イラストレーターなのに読解力…?ますます意味が分からないよ
そう思う人もいるかもしれませんね。
しかし、私の経験上、イラストレーターとして活動していて読解力は必ず身に着けておくべきもの。
理由は二つあります。
- 分かりづらい指示を出されることもあるため
- 依頼主の想定を超えた仕事をするため
それぞれ解説していきますね。
分かりづらい指示を出されることもあるため



意味が分からない指示をされることが結構多いからです(ドーン)
先ほども書いた通り、出版社や広告代理店の担当者は基本的に超多忙。イラストの発注以外にも大量の仕事を抱えていることがほとんどです。
そのため、発注するイラストの内容がわけわからない。といったことも時々起こります。
もちろん本当に何をすればいいのかが全くわからない場合は質問するしかないのですが、中には担当者のメールが読みづらいなどで真意を読み取れないなどのことも多いのです。



要するに、頭をフル稼働させれば分かる、という難解な指示も結構あるってことなんだよね…
分からないことをその都度問い合わせることもできますが、その場合は効率はかなり落ちてしまいます。担当者にも、「そんなことなんでわからないの!?」といら立たせてしまうことにもなりかねないのです。
与えられた仕事についてなかなか理解せずに上司や先輩などに聞いてばかりいると、やはり相手をイライラさせてしまいます。
分かりづらい指示を読み解くためには、ある程度の読解力や理解力が意外と重要なんですよね。
依頼主の想定を超えた仕事をするため
依頼主の想定を超えた仕事をするために、「本当は依頼主が何を求めているのか」を理解する必要があります。
出版社や広告代理店の担当者は、基本的にイラストに関しては素人です。しかし、出版される書籍や雑誌、広告の完成形に関してはある程度イメージができています。
そんな依頼者はイラストーレーターに発注するとき、「こんな感じのイメージなんですけど…」とイメージを伝えることが多いです。イラストレーターはその基本的にそのイメージ通りにイラストを描けばOKです。
しかし、「これって実は、こういうことを言ってるんだよな…」と、担当者の潜在的な要望に気付けたら…?
担当者はイラストレーターがどういう仕事ができるかまでは把握できていないので、それを読み取って想定以上のイラストを作成することができれば「すごい!大満足」ってなる可能性もあります。
そのためには、「相手が何を望んでいるのか?」を理解する必要があるのです。



いやー、でもちょっと難しすぎない?



そうだねえ、これに関しては常日頃気を付けていて、だんだん培っていくしかないかもしれない
まとめ
以上、この記事では未経験からイラストレーターになる方法について、以下の内容を詳しく解説してきました。
- 未経験からイラストレーターになるためにやるべきこと8選
- 未経験からイラストレーターになるために必要な3つのマインド
- 未経験からイラストレーターになる方法
- 未経験からイラストレーターになるために必要なスキル
未経験からイラストレータになるのは不可能ではありません。ただし、いきなり正社員になることはかなり難しいのが実情です。
これからイラストレーターを目指す方は、自分がどのような方法でイラストレーターを目指すのかを考えてみてください。



この記事があなたの進路の役に立ってくれれば幸いです!